【2020年3月合格】インテリアコーディネーター試験 独学 勉強法
2020年3月19日、第37回(再試験)インテリアコーディネーター試験に合格しました!!
暗記は決して得意じゃないし(むしろ苦手)、
業界未経験(前職は旅行業界)の私が、何とか独学で、一次、二次共に、ストレート合格した勉強法をご紹介させて頂きます。
勉強期間や、使用した参考書、私なりの勉強法などをご紹介したいと思います。
インテリアコーディネーター試験を受けようと思った経緯
2019年8月、インテリアコーディネーター試験を受験することを決め、
すぐにネットで参考書を購入しました。
(本屋さんも巡りましたが、ほとんどの店舗では置いていないです!)
使用した参考書については後述します★
なぜ、勉強を始めようと思ったかと言うと、
旅行業界→家具メーカーへの転職がきっかけです。
長年働いた旅行業界を辞め、新たな業界で働くにあたって、
少しでも予備知識があったらいいな、
初めに良いスタートを切れるといいな、という思いがありました。
(新しいことを始める時って、不安と期待がつきものですよね!)
また、資格を取れば会社から手当が出ることが分かりました!!!!
(↑どちらかと言うとこっちの方が大きなモチベーションでした!笑)
この試験、とにかくひたすら
一次試験は、暗記、暗記、暗記・・・
二次試験は、作図の練習、練習、練習・・・
で、
モチベーションの維持がとっても大事です。
この試験の勉強を始めるきっかけは人それぞれだと思うし、
もしかしたら勉強時間が十分に取れない状況かもしれませんが、
不安な気持ちはきっと多くの人が持っていると思うので、
(私自身ずーっと不安でしたし、試験本番の会場の雰囲気でそう感じました。)
業界初心者で、独学でも、
気合いと根性があれば合格できるってことが伝わるといいなと思い、
記事を書かせて頂きました。
勉強期間
【一次試験日】
11月17日 ※元々は10月13日実施予定だったが、台風により延期
勉強期間
2019年8月中旬〜11月16日 約3ヶ月間
【二次試験日】
2月23日 ※元々は12月8日実施予定だったが、台風により延期
勉強期間
2019年11月下旬〜2月22日 約3ヶ月間
この勉強期間が適切だったかと言うと、
正直ギリギリでした。
一次、二次共に、それぞれもう一ヶ月あれば気持ちに余裕持てたと思います。
最低でも、一次、二次、それぞれ、4ヶ月ずつ(もっと余裕を持つなら5ヶ月ずつ)時間を取るのがおすすめです。
となると、二次は一次試験が終わった後からでは間に合わないため、
可能であれば、一次試験の勉強と並行して二次試験の勉強をするのがベターだと思います。
過去のデータを見ると、一次より二次の方が合格率が高いから難易度も二次の方が易しいのではないかと思われがちですが、
一次も二次も、同じくらい苦戦しますし、同じくらいの勉強時間を要します。
二次の合格者の中には、一次試験免除者(直近3年間で一次試験に合格している人)も含まれているため、二次の合格率が上がるのは当然ですね。
ちなみに、
勉強中の私の心境をお話ししますと・・・
試験日前日まで、
あーーもう時間が足りない。。これじゃ間に合わないよーー
もっと早く勉強始めればよかった。
あと一ヶ月早ければ余裕持てたのに・・・
という感じでした。
個人的なことを言うと、この勉強期間中は、
転職した会社での業務を覚えるのに必死。
仕事中は新しい仕事を覚え、通勤の電車では参考書を開き(秒で寝落ちする)、
帰宅したら家事と勉強を両立(睡魔との戦い)。
休日はカフェか図書館に一日中こもり、勉強。
インテリアコーディネーター試験を受ける人の中には、
子育てをしながら勉強をされる方がとても多いと聞きました。
いかに隙間時間を作るかがこの試験に合格する鍵となるため、
「いつまでに、どこまで終わらせるか」目標を決めて、スケジュールを立てることが大切です。
使用した参考書
- 一次試験
- 合格教本・・・分からないことを理解するための教科書的役割。
- 2019年(一番最新の)過去問・・・最新の過去問5年分を全問正解できるようになることを目指す。
- 2015年(さらに古い)過去問・・・最新の過去問5年分がほぼ100%正解できるようになってきたら、プラスアルファの知識を増やすために、さらに古い過去問を解く。
- 二次試験
-
2019年過去問・・・必須。これをひたすらトレース(真似して描く)する。論文は暗記する。←私的やり方です
- 合格論文入門・・・"インテリアコーディネーター試験のための" 論文の書き方を学ぶ。
- はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方・・・おすすめしている人が多いので購入しましたが、正直これはなくてもいけると思いました。過去問をひたすらトレースするだけで十分勉強になるためです。
一次試験対策で使った2015年過去問だけ、メルカリで安く購入し(2冊で2500円)、
他はネットで定価で購入しました。
定価で購入した物の合計が20782円です。
二次試験で使用した道具
- 製図用シャーペン0.5mm
- 色鉛筆(消せるもの)
- 消しゴム
- ヘキサスケール 15cm
- 円定規
- 三角定規
- 字消し板
- 鉛筆削り
この8つの道具は必須で、これが全て揃っていれば事足ります。
全て、使い心地に支障もなかったです。
私は、全部アマゾンで新規で購入して、 5480円でした。
勉強方法
※限られた時間で時短で覚えるための、私のやり方です。
-
一次試験
「過去問5年分を、完璧に間違えずに解けるようになること」
を目標に掲げます。
合格教本を一つ一つ丁寧に覚えようとするよりも、過去問を完璧に解けるようにする方が、簡単で近道です。
しかし、初めは、出てくる単語の意味がいちいち理解できません。
そのため、過去問一周目、二周目を解くにあたっては、
章ごとに、
①合格教本を読む(分からない言葉はネットでググって写真等を見て理解する!)
②過去問を解く
を繰り返します。
章ごとに行う理由は、一気に合格教本を最初から最後まで読んでもどうせ忘れてしまうからです。
合格教本をある程度覚えたら、すぐに過去問を解いて、定着させた方がいいです。
例:
①合格教本:「第一章 住宅と社会」と、「第二章 インテリア販売」を一通り読んで理解し、太字を覚える
②過去問:「1.インテリア販売」の問題を解く
③合格教本:「第三章 インテリアの歴史」を一通り読んで理解し、太字を覚える
④過去問:「2.インテリアの歴史」の問題を解く
これを繰り返し、上巻・下巻とも行います。
なかなか苦しいです。笑
これを二周やるのに、私は1ヶ月半かそれ以上かかったと思います。
それから、三周目、四周目、五周目と過去問を解きます。
過去問5年分をある程度間違えずに解けるようになったと思ったら、
さらに古い過去問を解きます。試験本番まで時間がある限り解いて、足りていない知識を足します。
電車の中では、合格教本を見るのではなく、過去問を解くのがおすすめです。
理由は、合格教本を眺めるだけだと眠くなるからです。笑
過去問はクイズ感覚で頭を使いながら解けるので眠くなりにくくおすすめです。
そして、試験直前になったら、合格教本を上巻・下巻と全て見直します。
太字が覚えられているかチェックします。
過去問5年分を完璧に解けるようになっていれば、合格教本の太字部分はほとんど覚えている状態かと思います。
しかし、苦手なジャンルがあると思うので、(私はやはりインテリア計画やインテリアの歴史などが苦手でした)苦手ジャンルを箇条書きにし、試験直前まで見直せる状態にしておきます。
私は、苦手ジャンルがすぐ開けるように合格教本に付箋を付けておきました。
この全体の見直し作業がとっっっても大切です。
これ、本当は遅くとも試験1週間前(いや、本当は2週間前)には始めた方がいいです。
私は、時間がなさすぎて前々日仕事終わりにはじめ、前日はかなり焦って、1.5日間で全て見直しました・・・
(おすすめしません。。)
前日はかなり焦りましたが、前日に見直して覚え直した内容が(前々日まで忘れていた内容が)結構試験本番出ました。
- 二次試験
「過去問8年分を、時間内に、答えを見ずに作図できるようになる」
ことを目標に掲げます。
二次試験はとにかく試験時間との勝負です。
そのため、作図の練習をする際は、必ず時間を計るようにします。
初めはトレース(答えを見て真似して描く)でも想像以上に時間がかかることに驚くと思いますが、早いうちから時間を計って時間内に描く練習をすることが近道です。
まず、 時間配分の作戦を立てます。
二次試験の試験時間は論文+作図で180分です。
自分なりにやりやすい時間配分でいいと思いますが、私の配分は、
①論文30分
②問題文の読み込みとプランニング20分
③平面図60分
④平面図以外60分
⑤見直し10分
にしました。
理由は、論文は自信があったのと、
着彩が苦手で時間がかかり、
平面図以外(立面図、アイソメ等)に予想外に時間がかかるリスクがあるため、
③平面図と④平面図以外には十分に時間を取ることにしました。
そして、試験直前まで、
よっぽど論文に自信がない限りは、
作図の練習に多く時間を費やした方がいいです。
【 作図に関して】
過去問をひたすらトレースして体で覚えるのですが、
時短で作図ができるようになるためには、
まず、家具のサイズと描き方を覚えた方がいいです。
私は、過去問に出てきた家具(ダイニングテーブル、ダイニング用椅子、ソファ、センターテーブル、サイドテーブル、TV台、キッチン、食器棚、シングルベッド、ダブルベッド、建具、インテリアグリーン、照明等・・・)を、
平面図用と立面図用でノートにまとめ、
家具のサイズを覚え、答えを見ずに家具が描ける状態にしました。
家具のサイズと描き方を覚えたら、
過去問を、時間を計りながら、
まずは答えを見てトレース→それから答えを見ずに描く練習
をします。
【論文に関して】
論文よりも作図に多く時間を費やした方が良いと先述しましたが、
論文も決して疎かにしてはいけません。
論文をいかに早く書けるかが、この二次試験の始めの勝負となってきます。
私はまず、”インテリアコーディネーター試験のための”論文を書けるようになるため、
「一番分かりやすい合格論文」の本を電車内で一通り読みました。
(この本ですが、量は多くなく読みやすいので、さらっと読めると思います^^)
そして、試験1週間前から、過去問8年分の論文を暗記しました。
(これも電車内で行いました)
1次試験の内容が十分頭に入っていれば、暗記までする必要はないのかもしれませんが、
暗記しておけば、スラスラと文が書けるので手っ取り早いです。笑
試験当日は、過去問でも出ていた照明関連のお題が出ました。
正直、ラッキーだと思いました。笑
たとえ、過去に出ていないお題の問題が出たとしても、
過去問8年分の論文のテーマが頭に入っていて、文が書ける状態になっていれば、
結構幅広い知識が身についているため、
持っている知識を繋ぎ合わせて、文を組み立てれば良いと思います。
試験前日と当日
【一次試験】
前述しましたが、前日までに全てのジャンルを一通り見直し、
特に、苦手ジャンルについては試験当日ギリギリまで見直すようにしましょう。
一次試験当日は、時間に追われることもないと思うので、
時間が余るかもしれませんが、問題を全て解き終わったら、
最後にしっかりと見直しをしましょう。
私は、見直しをしっかりとして、ちょうど試験終了時間がきたという感じでした。
【二次試験】
前日までに、家具のサイズと描き方を改めて見直しをしましょう。
論文は、どのテーマが出題されても勝負ができるように、過去問を一通り見直します。
そして、前日までに、必要な道具が全て揃っているか、確認をします。
色鉛筆は削っておき、消しゴムは新品を2個くらい用意しておき、シャーペンは替芯を中に入れておくこと。
腕時計も忘れずに持っていくこと。
私は、作図の勉強で肩凝りがとっっても酷かったので、
前日にマッサージに行きました。笑
試験当日は、3時間集中しますので、トイレは必ず済ませてください。
そして、作図に使う道具を、
スムーズに取れる場所に、机に配置します。
時計を見て、時間配分を気にしながら、論文、作図と進めていきます。
独学でも、業界未経験でも、
暗記が苦手でも、作図のセンスがなくても、
努力をすれば合格できます。
今から勉強をする方、長い戦いになると思いますが、
ぜひ、諦めずに最後まで頑張ってください^^